シェンムー 一章 横須賀 |
シェンムーは、ハングオンなどの体感ゲームや、バーチャファイターなどで大ヒットを飛ばし、
セガの屋台骨を支えてきた天才クリエイター、鈴木裕が中心となり七十億円という破格の予算を使って製作された。 プレイヤーは、武道家の父、芭月巌を殺した男、藍帝を倒す為、息子の高校生、芭月涼となって、仇敵の手がかりを得るべく 80年代の神奈川県横須賀市を探索する。 という目標があるものの、それに至るまでの道筋は完全にプレイヤーにゆだねられている。つまり、ジャンル名のFREEが意味するように自由という事。 駄菓子屋の前で小学生を押しのけてガシャポンに興じたり、 ゲームセンターに行って体感ゲームで小遣いを使い果たしたり、 住み込みの内弟子をボコボコにしたり、三国人にジュースをたかられたり、 米兵に喧嘩を売ったり、家でセガサターンで遊んだり、コンビニで買い物したり、子猫にえさを上げたり、 クラスメイトの花屋の看板娘をストーキングしたり! 仇討ちの十字架を背負った主人公とは思えない、ステキな生活が待っています! まあ、あんまり寄り道ばかりして時間が経ち過ぎると、藍帝に死というツッコミを入れられるので、 時々でいいから、フラグを立てるのを思い出してください。 ちなみに、ゲーム内では朝から夜へと時間が過ぎていきます。 おっと、そんな事をやっていると、ゴリライモ
のような番長が因縁を吹っかけてきました。 また、もうひとつ目新しいシステムとして、フリーバトル
というものがあります。 ちなみに、体得した技は、功夫を積むことによって、威力を上げることが出来ます。 そもそも、主人公である涼は芭月流柔術の使い手なのに、
八極拳やらプロレス技なんかを覚えていいものなんでしょうか? ほかにも、無免許でバイクやフォークリフトを乗り回したり、
夜の港で70人のチンピラを叩きのめしたり、ツッコミ所は枚挙に
暇がありません。 たぶん製作スタッフは、壮大なスケールの、感動大作を作りたかったのでしょうが、
どうにも微妙にピントがずれていて、プレイヤーからしてみると、
天然ボケのB級迷作にしか思えません。 結局、50万本を売り上げたにもかかわらず、莫大な制作費がネックとなり、
大赤字を計上することになってしまいました。 如何に会社に利益をもたらしてきたクリエイターでも、 ご褒美といって、好き勝手にやらせてはいけないという事です。 作品作りと製品作りは別物ですからね。 金勘定は出来ない人達なんですから…。 個人的評価 ☆☆☆☆ |
|
このホームページの無断転載は固く禁じております。 |
copy right all ほりぃ |