ドラゴンクリスタル ツラニの迷宮 |
本体と同時に発売されたRPG。世界で最初に発売されたRPG,「ローグ」のシステムを流用している。 「ローグ」が何かわからない人は、「風来のシレン」を思い浮かべていただくと、わかり易いかもしれません。 そう、このゲームも入るたびに形が変わるダンジョンの中を、モンスターと戦い、手に入れた数々のアイテムを駆使してピンチを切り抜けながら探索していくタイプのRPGです。 水晶の中の世界に引きずり込まれた主人公は、元の世界に戻るため、不思議な卵と一緒に最深部の30階を目指します! この卵、主人公が成長するとドラゴンの子供が孵化するのですが 一緒に戦ってくれるわけでもなく、ただ、ついてくるだけです。 たとえ、主人公がモンスターに囲まれて、袋叩きにされようが見て見ぬふりです! 主人公がレベルアップすると称号が与えられ、ドラゴンもどんどん大きく成長しますが、 どちらもゲームの進行には全く関係ありません。 また、拾ったアイテムは装備するか使うかしない限り、効果がわかりません。 呪われてレベルが下げられた日には本体を床に叩き付けたくなります。 序盤である程度強いアイテムを入手しなければ、開始数分でゲームオーバーなんてことも多々あります。 …実力よりも運任せの要素が強すぎます…。 しかもこのゲーム、セーブはおろかパスワードすらないのでプレイを中断できません。 (一応条件を満たせば回数制限付きでコンティニューは可能) …この手のゲームの大きな魅力である、レアアイテムを収集する楽しみがありません。 そして何より、ゲームギア本体はアルカリ電池6本で2時間弱しかもちません。 エンディングまで4時間はかかるというのに…。 つまり、アダプターを持っていない人は一生クリアできない仕様です。 開発者は携帯ゲーム機であることを忘れて作ってしまったのでしょうか? さすがにこれは致命的な欠陥だと思います。 現在、「風来のシレン」をはじめとする、ローグ系のRPGが人気のジャンルに成長しているのを見ると、 やはり、このゲームは先見性があったと言わざるを得ません。 着眼点が良くても、詰めの甘さが災いしてお金儲けができない所は、 なんともセガらしいとしか言いようがありませんね。 個人的評価 ☆☆ |
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