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機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…

「機動戦士ガンダム」は1979年に放映が開始された不動の人気を誇るテレビアニメーションで、現在に至るまで続編やプラモデルなどの商品展開が絶えることがない、リアルロボットものの不滅の金字塔である。

もちろんゲーム化も数多くされており、その中の一本が今回紹介する「機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…」だ。

外伝と名が付くとおり、同じ一年戦争を舞台にしながらも、一兵卒としてアムロ達とは別の戦場、コロニー落としの被災地、 オーストラリア大陸を戦い抜く。

そして、ガンダムと名が付きながらも愛機となるのは、やられメカの代名詞、ジム

また一見すると、システムはセガサターンで発売された「機動戦士ガンダム外伝 戦慄のブルー」と同じFPSのようだが、(開発元はどちらもベック) プレイしてみると、まったく異質の作品であることに驚かされる。

プレイヤーは三機のモビルスーツと一台のホバートラックで構成される「ホワイトディンゴ小隊」の隊長となり、上層部からの指令を受け様々な作戦をこなしていく。

まずミッション開始前に、自機と僚機、そしてそれぞれの機体と武装を作戦内容にあわせて選択する。

準備が完了し戦場に降りると、原作の設定通りミノフスキー粒子が散布されていて、レーダーが使えないため敵の位置がつかめない。

その為、僚機であるホバートラックに音紋策敵(08小隊でやっていたアレ)を指示して敵の位置を割り出す。
これを怠ると、待ち伏せしていた敵部隊に蜂の巣にされるなんて事も。

位置情報を基に進軍し、視界に敵機を捉えたら戦闘開始。
まだ相手に気づかれていなければ、スコープを使って狙撃するのも手だ。
針の穴を通すような精密射撃をすれば、頭や腕といった部位を破壊することができ、以後の戦闘を有利にすることができる。

しかし当然、初弾を直撃させれば相手に気づかれてしまい、手痛い反撃を受けることとなる。
これが普通のガンダムゲームなら、ひらりとかわして1〜2回の反撃で倒してしまうことだろう。
だがこのゲームではザクでさえビームサーベルで7回以上切り付けなければ倒すことができない。そんなのが自軍の倍以上襲ってくるのだ。

ではどうやって対処するか?それは移動、目視策敵、近、中、遠の距離を指定しての攻撃、守備の4つの指示を出して僚機と連携を取るのだ!

3機で1機を袋叩きにしたり、敵機をひきつけてもらっているうちに目標を撃破したり、状況を的確に判断して指示を出すと、多大な戦果を挙げることができる。

つまりこのゲームは、ニュータイプのエースがワンオフ機に乗り活躍する英雄譚ではなく、オールドタイプの一兵卒が量産機に乗り戦場を必死に生き抜く軍記もので、 同じ作品を基にしながらも、対極的なドラマを見事にシステムとして昇華している。

加えて、霧の立ち込める荒野に飢えた獣の瞳のような残光を曳いて煌くモノアイ。ビームサーベルとヒートホークの鍔迫り合いで飛び散る火花など、次世代機、ドリームキャスト(当時)だからこそ表現できたグラフィック。
民間人に食料を分け与えるジオン兵。トリントン基地に隠された核兵器など本編とリンクする点があるストーリー。特に仲間の退路を拓くため、決死の戦いを挑んでくるライバルには胸を熱く焦がされる。
またラジオのプロパガンダ放送や、ニュース映像のようなムービーが、小林源文原案のキャラクターと相まって、ミリタリーテイストを強く演出している。

これらの原作ファンのツボを突いた要素が大きな付加価値となって、キャラクターゲームとしての魅力を高く押し上げている。

最後にこのゲームを遊んだ人、もしくはこれから遊ぼうと思っている人にお願いなのだが、戦いを通して変質した、最初の作戦とエンディングで見上げる宇宙(そら) にこめられたメッセージに耳を傾けてほしい。
そこには戦争という行為に対してのひとつの真実が秘められているから……。

個人的評価 ☆☆☆☆

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