ザ・クイズギアファイト!

ゲームギア唯一のクイズゲーム。プレイヤーはハッカくんかアイコちゃん のどちらかを選び、クイズギアくーかんに挑戦していく。どちらを選んでも 何の変化も無いけど……。

システムの方は、対戦式の四択クイズになっており、クイズに正解してライフボールという ものを、相手の陣地に追いやれば勝ち。
うっかり誤答してしまうと、自分の方に来てしまうので注意。
また、わからない問題に当たってしまった場合、4回だけパスすることも出来る。(4回を超えると、 ライフが−1され、また4回使うことが出来る。)
相手より早くパスすると、たとえ相手が正解しても1ポイント+される。

そして、逆に正解の自信がある問題には、必殺技を使って通常の三倍のダメージを 与えることが出来る。
必殺技を使って間違えると、自分の方にダメージが来るので、使いどころは 慎重に見極めなければいけない。
このシステムが、ゲームに緊張感のスパイスとして機能している。

クイズの出題形式も多種多様で、スタンダードな四択から始まり、 四枚の絵の中から仲間外れを当てたり、一枚の絵の中から正解と思われる部分を 指摘したり、通り過ぎるものを当てたりといった問題を、それぞれの対戦相手が出題してくる。

その対戦相手というのが、それぞれコンピューターに関連するものをモチーフにした キャラクターになっており、マウスのネズミや、バグのバクといった そのまんまなものから、ワンレンボディコンのイケイケギャル (死語)のウイルスや、ポリゴンの怪獣(ポケモンより時代を先取り) というぶっ飛んだセンスの奴まで、多種多様である。

幕間には彼等との珍妙なやり取りのデモが挿入され、なんともいえないシュールな 空気を醸し出している。
この独特のセンスは、当時人気だったCGを多用した子供番組、 ウゴウゴルーガを髣髴させる。

そして、一定数の勝利を収めると、シャッフル、たこゴルフ、ルーレットの 三つのボーナスゲームにチャレンジすることが出来る。
うまくいくと、ライフボールが最大+3ポイントされるが、失敗すると最大−3ポイント されるという、アフターバーナーU 並みに油断できないボーナスステージなので注意しよう。

クイズゲームはシューティングゲームと同じで、ゲームの根幹となるシステムが 不文律となってしまっていて、オリジナリティのある作品が作りにくく、 その事が、ファン層の固定につながってしまっている気がする。
しかし、アレンジのセンスによっては、もっと開拓の可能性があるのではないか? と、思わせられるのが本作だった。
ハード末期に咲いたあだ花と切り捨てるには、惜しいと思わせる佳作である。

個人的評価 ☆☆☆
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