吉沢弓美

吉沢弓美・15歳。魚座生まれで血液型はA。学校の成績は中ぐらい。好きな科目は英語。苦手なのは数学。 体育はもっと苦手。放送部員で園芸部。集中力の無さが災いして、空想癖がある本編の主人公。
ちなみにスリーサイズは、B81W61H83。もう少しデコボコがあってもバチは当らないと思うのですが…(ほっといてよ)。
以上、本編、並びに説明書より抜粋。

弓美は、赤いセミロングの髪を、黄色いリボンで三つ編みに結わえた小柄な女の子。
お年頃らしく、同級生の松崎真一に、ほのかな恋心を抱いている。
低血圧で朝は弱いのに、朝シャンが日課。だから、よく遅刻しそうになったり、
時々、ぼーっと、空想の中に入り込んでしまって、現実の世界になかなか帰って来なかったりと、 他の人とちょっとテンポのずれた所を除けば、いたって普通の女子高生。

……だったんだけど……。

ある日の夜、自分が馬になった夢を見た彼女は、それ以降、お化けらしきものを見かけたり、 下級生に突然抱きつかれて、謎のメッセージを受け取ったりと、身の周りで不思議な事が起きるようになる。
この原因を突き止めるべく、同級生の真一と桜子とともに夜の体育館へ忍び込んだのだが、そこで弓美は気を失ってしまう。

やがて気がつくと、二人が神妙な面持ちで弓美を見ている。
彼女たちがそこで見たのは、突如空いた大穴から這い出てきたモンスターを、額に角を生やした姿に変身した弓美が、 穴と一緒に封印するという、その目で見たものの、今ひとつ信じがたい光景だった。

これは、竹本泉先生の作品でよくある、平凡な少女が、突然、不思議な力を手に入れて、それまでの日常が変わってしまうという ストーリーパターン。
しかし、弓美はこの能力を、「履歴書の特技の欄に書けるかなあ?」と、あくまでマイペースだったが、 ある日、真一が落としたパスケースを拾った時、その中に、変身している自分の写真を見つけてしまう。

「変身しているときの私は、私であって私でない。」

思いを寄せる真一が、自分に興味を持ってくれている事は嬉しい。
だけど、変身は自分の意思ではない。
彼が興味を抱いているのは、本当の自分の姿ではないという複雑な思いが、このセリフに集約されている。

同じく、真一に思いを寄せる桜子は、容姿端麗、頭脳明晰、運動神経抜群で、自分に自信があるせいか、 彼に大胆にアプローチをかけてくる。

そのせいか、変身というアビールポイントを手にしても、弓美は積極的にはなれない。

だが、最後に真一が選んだのは弓美だった。

今思えば、彼にとって変身というのはあくまで弓美と接する時間が増えるきっかけに過ぎず、実は彼女の持つ内面に惹かれていたのではないのだろうか?
だから、あのパスケースの写真には、変身した姿の中にある、本来の弓美の姿を写していたのかもしれない。

こういう事を踏まえると、エピローグで桜子ではなく弓美の写真を撮るシーンに、今回の事件でふたりの思いが重なって、 桜子の入り込む余地の無い、確固とした関係が築かれている様に見えるのも、当然のように思える。

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