吉沢弓美 |
吉沢弓美・15歳。魚座生まれで血液型はA。学校の成績は中ぐらい。好きな科目は英語。苦手なのは数学。
体育はもっと苦手。放送部員で園芸部。集中力の無さが災いして、空想癖がある本編の主人公。 弓美は、赤いセミロングの髪を、黄色いリボンで三つ編みに結わえた小柄な女の子。 ……だったんだけど……。 ある日の夜、自分が馬になった夢を見た彼女は、それ以降、お化けらしきものを見かけたり、
下級生に突然抱きつかれて、謎のメッセージを受け取ったりと、身の周りで不思議な事が起きるようになる。 やがて気がつくと、二人が神妙な面持ちで弓美を見ている。 これは、竹本泉先生の作品でよくある、平凡な少女が、突然、不思議な力を手に入れて、それまでの日常が変わってしまうという
ストーリーパターン。 「変身しているときの私は、私であって私でない。」 思いを寄せる真一が、自分に興味を持ってくれている事は嬉しい。 同じく、真一に思いを寄せる桜子は、容姿端麗、頭脳明晰、運動神経抜群で、自分に自信があるせいか、 彼に大胆にアプローチをかけてくる。 そのせいか、変身というアビールポイントを手にしても、弓美は積極的にはなれない。 だが、最後に真一が選んだのは弓美だった。 今思えば、彼にとって変身というのはあくまで弓美と接する時間が増えるきっかけに過ぎず、実は彼女の持つ内面に惹かれていたのではないのだろうか? こういう事を踏まえると、エピローグで桜子ではなく弓美の写真を撮るシーンに、今回の事件でふたりの思いが重なって、 桜子の入り込む余地の無い、確固とした関係が築かれている様に見えるのも、当然のように思える。 |
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