前回までのお話
今更ながら、スーパーロボット大戦α外伝をクリアした管理人。しかし、クリアまで五ヶ月を要したのは内緒だ。
さて、前回に引き続いて、残り六作品を取りあげて、世界観作りに挑戦してみます!
ヘビーノバ
21世紀初頭、地球上にようやく真の平和が訪れた。
すでに衰退期に入ってしまった太陽系、このまま破壊活動を続けていると人類が住むべき場所そのもの
がなくなってしまうと気づいたのである。しかしすでに環境の悪化は取り返しのつかない状態になっていた。
そこに約2000年も前から地球の環境に興味を持ち調査をずっと継続していたアキロフ星人が初めて正式にコンタクトを取ってきた。
地球は彼等の科学力によって救われた。また衛星軌道上にコロニーを建造し、そこへの移住が始まったのもその頃である。
平和は十数年間続いた。しかし、アキロフ星人の陰謀が発覚し地球は再び戦闘状態に入ってしまった。
この戦いも8年間で終結し再び平和の時代へと突入するのだが、地球外生物による侵略を阻止するための軍隊を
持つことになってしまった。
その地球防衛軍の中核を為す部隊をHEAVY DOLL隊と呼んだ。
ブラックホールアサルト
21世紀後半、地球防衛軍は外敵に対する組織を強化していた。
一度は友好関係にあった異星人アキロフの侵攻を恐れての事だった。そして軍は、以前アキロフから提供されていたデータを
基に人型兵器CAM〜Cybemetic Anthroporphic Machines〜を開発した。同じ頃、深刻な資源不足を解消するため外惑星への
有人探査計画が実現されていたが、調査船団が次々と消息を絶ち、探査基地との通信も途絶えた。アキロフ星人が再び
侵攻してきたのだった。軍は急遽強襲部隊を編成、太陽系からアキロフ星人を一掃するためCAM隊が発進していった。
この二つの作品は、ともにメガCDで発売されたロボット対戦格闘ゲームで、ブラックホールアサルトはヘビーノバの続編にあたる。
物語上の時間軸もきちんと同軸線上にあり絡ませやすい。年代をブラックホールアサルトの方に絞れば、
ガンダムからνガンダムに乗り換えるアムロの様なイベントも作りやすい。アキロフ星人という同じ外敵が相手な点も良い。
ちなみに、同社のDC用ソフト、「マリオネットハンドラー」「マリオネットハンドラー2」は、ブラックホールアサルトの後の歴史のお話だったりする。
ヘルツォーク・ツヴァイ
アーリア共和国の民衆は、財政界と手を結び堕落した権力者たちの圧制により、虐げられ苦しんでいた。
混乱の中、政府軍の一将校であったルードヴィッヒは、そんな体制に反感を持つ同志を集めた革命軍を組織し、
政府に反旗を翻した。それはアーリアの建国以降、記憶に無いほどの大規模な反乱であった。
それに対して政府は、ルードヴィッヒの友人でありライバルであったヴァールサガァ将校を軍指令官に任命し、革命軍の壊滅にあたらせた。
今、広大なアーリアの地を二分した、男達の熱き戦いが始まろうとしている。
この作品はメガドライブで発売されたリアルタイムシミュレーションで、ゲーム中にストーリーが語られることは無い。
おまけに、物語がかなり俯瞰気味の視点になってしまい、扱いが難しい。
しかし、戦闘機に変形する主役ロボの機動歩兵は、ゲーム中では他のユニットを輸送する役目を持っているので、メタスやホワイトアーク
のような、支援ユニットにすると面白いかもしれない。
バリ・アーム
西暦2192年。土製衛星軌道上に浮かぶ、兵器開発プラントコロニー「オリュンポス」に樹立された独立軍事国家「ゼウス」は
、新鋭の無人兵器中枢管理システム「G・E・O(ジオ)」を象徴機「グザンジ・オール」はじめ、すべての兵器に搭載し、
地球統合政府に反旗を翻した。
それに対し、全力で防戦した地球統合政府であったが、「ジオ・システム」を搭載した兵器の前では、無力に等しく「ゼウス艦隊」
を木星防衛ライン間で招き入れることになった。そして、この事態を回避すべく地球統合政府は、可変型重戦闘機「バリ・アーム」
を発進させた。
このゲームはメガCDで発売されたシューティングゲームで、美少女・ロボットというヲタク好みの要素が満載だった。
コロニーが相手という点は武者アレスタと同じだ。
アローフラッシュ
宇宙海賊グレートゴリモス…全宇宙にその名をとどろかす破壊集団のボス。亜空間を自由に出入りできる巨大な海賊船を
操り、さまざまな惑星を襲撃して破壊と略奪の限りを尽くす彼らのうわさは、30世紀末の地球にも届いていた。
だが、まさか彼らの次のターゲットが地球になろうとは誰も予想していなかった。
連邦政府軍士官学校で戦闘機のテストパイロットとして訓練を受けているスターナ・オーバルは、その日、世界的科学者
であり、自分の祖父でもある、アイザック・オーバル博士の危篤の知らせを受けて、彼のもとに駆けつけた。
博士は、研究所で宇宙海賊の攻撃にあい、重傷を負ったのだ。
幼くして両親を失ったスターナにとって、博士は唯一の家族だった。
心配する彼女に向かって、瀕死の状態の博士が言った。
「スターナ、よく聞きなさい…今、この地球を荒らし回っている宇宙海賊たちは、私が呼び寄せてしまったのだ。亜空間通信の
実験中に事故があり、強力な電磁波が生じて、彼らに地球の存在を知らしめてしまった…」
そして博士は一枚のキーカードをスターナに手渡した。
「スターナ、これで地球を守ってくれ…!」
「おじいさまっ!!」
スターナの呼びかけもむなしく博士はそのまま息を引き取った。
博士がスターナに託したのは、新型可変戦闘機兵ERX-75通称「ルシフォン」。亜空間での戦闘可能にし、戦闘機からロボットへ変形することによって、
より多様な敵に対抗できる人類史上最強の兵器である。
本来なら、同時に作られた「バルダー」とあわせて地球連邦軍の主力部隊になるはずだったが、量産工場を敵に奪われ、
オリジナルのルシフォンだけが残されたのだ。
「おじいさま、スターナは行きます。…!」
スターナは飛び立った。祖父の死を悲しむ間もなく彼女はただ一人の「ルシフォン」パイロットとして、巡洋艦33とともに、
壮大な宇宙海賊に挑んでいったのである。
本作はメガドライブで発売されたシューティングゲームで、パッケージイラストに「宇宙戦艦ヤマモトヨーコ」で知られる、赤石沢貴士を起用し、人気を博した
可変ロボットという点は、上記二作品に共通し、同系列の開発系統をたどったロボという設定を
含ませることが出来る。
加えて、士官学校の学生ということで、航空大学出身で武者アレスタのパイロット、エリノアと接点を持たせるとおもしろいかも?
重装機兵レイノス
西暦2096年。第3次世界大戦後、人類はめざましい復興を遂げた。
■ あらゆる地域で開発が進められた結果、地球の資源は枯渇し、人類はその補給を宇宙に求めていた。 そしてこの年、人類による外宇宙探査が本格的にはじまったのである。新しいフロンティアは多くの人々を探査隊に参加させていった。
■ しかし主要各国間にその利権をめぐる争いが絶えず、2101年、ついに第4次世界大戦が勃発した。この戦争は前三度の大戦以上に大規模なものとなった。 参戦各国の戦力も経済力も著るしく低下し、ここに平和協定が結ばれることになった。この戦争のかげで、外宇宙探査隊は見捨てられ、連絡はすでに途絶えていた。
■ その後、再び復興作業が始まった。その際に二度と争いを起こさぬよう、各国間で外惑星での治安維持のための外惑星条約機構軍が結成された。 しかしその実体は、自国以外の国が資源を独占しないよう監視しようというものだった。
■ そんな折り、木星の衛星「ガニメデ」の資源採掘基地がなにものかによる攻撃を受けた・・・。
メガドライブで発売された超絶難易度を誇るアクションゲーム。ちなみに、スーパーファミコンで発売された、
「重装機兵ヴァルケン」はこのゲームの続編だが、ストーリー的には以前のお話だったりする。
基本的にこのゲームをベースにお話を作っていこうと思う。
木星衛星ガニメデからスタートし、基地を脱出、大気圏突入、地上の敵基地に侵攻、再び宇宙に上がり、敵艦隊と交戦し、
最後は巨大戦艦の中枢を叩く。といったように、場面が自然に切り替わるので
テンポ良くドラマが展開し、他の作品とも絡め安い。
加えて、主人公が名無しなので、プレイヤーが感情移入しやすい視点が作れるからだ。
次回はプロットとシナリオ1のα版を公開してみようかと思います。
次回予告
刻一刻と地球に迫る、宇宙海賊グレートゴリモスの魔の手。
そんなことは知る由もなく、士官学校で訓練に明け暮れるスターナは、
祖父の危篤を知らされる。
急いで駆けつけると、彼女は今際の際の祖父から驚愕の事実を告げられる。
唯一の肉親の死と引き換えに、少女が手にしたのは、銀色に輝く機械仕掛けの天使だった。
次回、スーパーロボット大戦MD,「レガシィ」
「おじいさま、スターナは行きます。…!」
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